今年もあと1か月。だんだん周囲がせわしくなってきましたね。当然私も(笑)。

先日、吉野町に原木セリ市、川上村へ植林の見学に行ってきました。

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セリとは、いわゆる原木のオークションです。

客A「15,000!」

客B「16,000!」

客C「17,000!」

店側「17,000、17,000、他はいませんか。。。。はい。17,000!カラン!(鐘の音)」

同じようにみえる、杉・ヒノキの原木達が、ちょっとしたキズや、バランスで色んな値段でセリ落とされていきます。

原木の取引は、原木の容積の価格で計算するのですが、1立米(m3)あたり、1万3千円から、上は50万円、60万円。。。。と、様々。1本の木から、柱や、和室の材料など、何本作ることが出来るか、ほんと目利きの勝負ですね。

普段は完成品しか見ないので、こういう機会はすごく勉強になりました。

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その後、川上村へ、樹齢100年、150年クラスの木が立ち並ぶ、森林へ。

真っ直ぐに伸びた杉の木をみて、圧巻されるばかりでした。

ちなみに、昭和55年頃は、景気も良かったため、1本「6千万円」で取引もされたようです(汗)。今は10分の1程度だとか。。。

たくさん植えて、成長をみながら、少しずつ、木を減らして、最終的に残った品質の高い木を、出荷する。それが「吉野の林業」です。

きめ細やかな年輪は品質の高さの証明であり、強度や見た目の美しさは、「吉野杉」「吉野桧」が「良質な材木の代名詞」とも言われることからも、定評があります。

このような材料が、地元奈良にはあるんだと、誇りに思います。

また、地元の工務店として、「奈良の木」を活用し、林業が産業としても残っていけるよう、頑張っていきたいと思います。

セリ市は、本来非公開なところを特別に見せて頂きましたし、森林も許可なく立ち入ることは出来ません。でも、こういう見学は、お客様も興味あるのではないでしょうか?木を育て、切り、市に出すところから、家づくりははじまっているんですもんね(笑)。

非常に勉強になったツアーでした。