長年、鉄骨造の工場と木造の母屋で、「職住一体」の暮らしを営んできたS様。工場の役割を終えたのを機に、これからのライフスタイルを見据えた大胆な住まいの再構築へと踏み出しました。
選択したのは、築60年を迎えた木造家屋を解体し、構造的に強固な鉄骨造の工場フロアを居住空間へと再生するリノベーション。愛猫ちゃんとの快適な暮らしと、将来を見据えた安心のバリアフリーを叶えた、これからの住まいのカタチを目指しました。
昨年からスタートした長期間の『ご実家リノベ』。
完成を記念に、それまでを振り返りながら、お伝えしたい内容をピックアップしてレポートします!
①「工場」から「現代邸宅」への外観リニューアル
「工場」としての面影が残る建物が、今回の「現場」になります。

↓ 下の写真は、木造住まい解体後の様子。外壁4方向のうち、1方向分は、木造住宅が繋がっていたため、解体後の工事となります。難易度がすごく高いです。

今回の外観リノベのポイントは、「カバー工法」。
外壁材は原則解体をせずに、新しい材料で、包んでしまう工事方法です。
ちなみに、「カバー工法」とは別の方法として、骨組み以外全てを解体する「スケルトンリフォーム」があります。こちらも、リノベーションの選択肢の一つではあります。ですが、解体手間、廃棄コストがカバー工法に比べてかかる点、さらには、現在使用が禁止された素材なども使われていた場合の追加コスト増が課題です。また、「住みながらリフォームする」といったことが難しくなる点も考慮する必要があります。
屋根からの写真。工場用の波型スレート屋根には、ガルバリウム鋼板の屋根を重ねる「カバー工法」で仕上げました。

また、外壁にも、工場用のスレートボードが施されていましたが、住宅用のサイディングボードに。汚れの付着しにくいセルフクリーニング機能のついたフラットデザインパネルで、モダンな外観に仕上げました。

搬入口になっていた、バルコニー兼ひさし部分。普段多く手掛ける木造住宅と違う、「鉄骨ならでは」の手法も必要であり、職人さんと色々工夫して作業を行いました。

さらに、ファサード(正面)にはデザインのアクセントとなる格子スクリーンを配し、プライバシーを確保しつつ街並みに美しく映えるモダンなデザインにしました。

グレー×黒×木目といった色の統一感が、素敵です(自画自賛も入っています)
次は内観のお話。



