現在、国内の工務店、建築会社が直面している問題を紹介します。少し難しい内容かもしれません。
簡単に言うと、「材木が不足している」ということなのですが、少々複雑な原因で、根深い問題になっています。
ウッドショック(材木不足)は、
①アメリカの住宅需要の増加
②中国の住宅需要の増加
③輸送するための船便不足
④国産材のストックが少ない
が大きな原因だと言われています。
これまで、輸入材は、国産材(ヒノキやスギ)に比べて安価と考えられてきました。
輸入材を使用する建築会社は多く、木材自給率は50%程度と言われています。
そのため、現在、材木問屋さんなど、流通が一部混乱し、昔のオイルショックになぞらえ、「ウッドショック」と言われるようになってきました。
コロナ禍の中、ニュースであまり報じられることはありませんが、業界的には2021年4月から、毎日のように話題となってきています。
まず、弊社としては、
【新築・大規模リノベーション】
柱や梁(はり)のような構造材は、原則、地元の奈良県産材(ひのき・すぎ)を使用することにしています。
しかし、昨今の海外の木材不足が、国産材の需要増加にも繋がってきていますので、海外の木材不足と無関係ではありませんので、その都度慎重に確認した上で、進めていくことになります。
当面、流通に影響が出ることが予想されますので、余裕をもった計画、準備を行った上で、工事に入らせて頂くことが大切だと考えます。
【小規模リフォームや、外構工事】
使用する木材も少なく、弊社の在庫の木材などの活用も考えられるため、お部屋の内装リフォームや、水回りのリフォームなど、問題なく進められると考えています。
外壁の塗り替えなども、弊社で行っています。こういった、木を使わないリフォームは、お客様にはリスクが少なく、今が良いタイミングかもしれません。
【その他 耐震診断】
今後の、木材流通の安定に備え、現在の住まいの「耐震診断」を行って、現状の把握と、耐震改修計画などを検討しておく期間と考えていいかもしれませんね。
南海トラフの地震のリスクは、今も無くなっていませんので、そういうこともご検討下さい。
少し、暗いニュースかもしれませんが、業界全体で、こういった問題に対して汗をかいて、不安解消にむけて取り組んでいます。
GWではありますが、頑張って乗り切れるように、様々な取り組みを進めたいと思います!